株式会社ビザスク様は、「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに、190カ国58万人超のビジネス知見を多様な方法でマッチングするプラットフォームをグローバルに運営しています。このような事業を行うビザスク様で新規企業開拓をミッションに営業活動を行っている法人事業部フィールドセールスチームの羽田潤平さんと平尾康太さんに、商談を可視化し、商談の参考書としてアンプトークをチームに根付かせることができた秘訣について伺いました。
ビザスクは、新規事業開発、研究開発、DX、経営企画など企業の様々な課題や調査ニーズに対して知見や情報を提供するナレッジプラットフォームを運営しております。現在、190ケ国を越える58万人の登録者のビジネス知見をデータベース化し、インタビューやアンケート調査、実務を伴う中長期的な伴走支援など様々な形でアドバイザーのビジネス知見を、それを求める様々な企業におつなぎしています。私のチームは、このようなビザスクのスポットコンサルサービスを新たにご利用いただく企業を開拓していくことをミッションとして営業活動を行っています。ビザスク様HP:https://visasq.co.jp/
フィールドセールスチームの羽田潤平氏
インサイドセールスのチームにおいて、新しいメンバーがどんどん入ってくる中で、オペレーションに関してはしっかりと型化されていたものの、実際の架電の中身がブラックボックス化しており、新しいメンバーが「具体的に何を話せば商談獲得につながるのかわかりづらい」という課題がありました。商談であれば同席という形も取れるのですが、インサイドセールスはそれも難しいですよね。また、アポを獲得できているメンバーがその要因を必ずしも自覚し言語化し切れているわけではないので、アドバイスが曖昧になってしまうこともありました。しかし、お互いの架電内容が見れるようになれば「この質問をしたから、こういう風にお客さまが反応してくれたんだな」というように「アポ獲得ができている理由」を可視化して共有できます。これにより新入メンバーのオンボーディングも確実かつ効率化し営業組織として成長していけるだろうと思い、導入の検討を始めました。
フィールドセールスの観点からですと、商談のブラックボックス化というところから生じる「再現性」と「フィードバック」という二つの課題がありました。再現性という観点ですと、ビザスクでは前職で営業をやっていたメンバーが前職のノウハウを活かしながら営業活動を行っているケースも多いのですが、ビサスクの営業にあてはめてうまくいく人もいればそうではない場合もありました。そのような中で組織として成果を上げていくためには、より全体最適と再現性を持たせて営業をしていくことが必要と考えました。「フィードバック」に関しては、録画した商談をみて実施することもありましたが、指導する側も時間が限られている中全ての録画を探して見てフィードバックするというのは工数がかかり、なかなか徹底できていませんでした。そこのプロセスをもっと簡素化することで、メンバーの現状を把握しフィードバックする機会を増やし、スキルをアップデートしていきたいと思うようになりました。
大きく三点ありまして、「既存の業務フローに取り入れやすいか」「可視化に必要な機能が揃っているか」「メンバー同士でフィードバックをしあえるか」です。
「既存の業務フローに取り入れやすい」に関しては、ビザスクではSalesforceを活用をしているので、他ツールの導入によりそこのオペレーションを大きく変えるのは現実的ではありませんでした。アンプトークは、当社の業務フローに新たな作業を追加することなく使えるので、導入コストが最小限でした。
次に「可視化に必要な機能が揃っているか」ですが、類似ツールでプラスアルファの機能が多くあるものも検討対象にはあがっていました。ただ、自分たちに使いこなせるのかという懸念と、元々の課題であるブラックボックス化をしっかりと解消できる機能が揃っていることを最優先に考え大きな手間なく実現可能なのかというポイントで最終的に判断しました。
三つ目の「メンバー同士でフィードバックをしあえるか」が導入前に最も大切にしていたことです。
上司だけが見るという体制をとってしまうと、どうしても監視されているとメンバーが感じてしまいます。そうではなく、上司も部下もメンバー同士でも「これいいね。真似してみよう」といったポジティブなやりとりが自然発生的に生まれてくるツールが良いと思っていました。
(左)平尾康太氏
導入タイミングでの懸念として、ただ導入しただけでは当初の意図通り活用してもらえないだろうという点がありました。なので週一回は強制的にアンプトークに触れる機会を作っていこうと、アンプトーク会というものを企画し、定例で開催することにしました。その会までに、メンバーそれぞれが自分の商談や気になる商談の録画を見て自由にコメントを入れておき、当日自分の意見をシェアしていくような形で運用しています。そこから派生する形で、インサイドセールス・フィールドセールスのメンバーがそれぞれのアンプトーク会に相互に参加する流れも生まれてきています。インサイド・フィールドそれぞれが密接に連携してこそ良い成果創出に直結するため、チームを跨いでお互いの商談を一緒に見てフィードバックをし合うという文化が生まれたことは、営業組織全体の底上げを進めていく中でとても良かった点の1つだと思います。
このように、メンバー間でのフィードバックをしあうようになっただけでなく、アンプトークを導入してブラックボックスだった商談の中身が明らかになったことで、ベースケース(当社の営業の”型”のようなもの)を作ることができました。受注にいたった商談を何本もピックアップし、商談内で展開される会話をその構成や順序、オブジェクションハンドリング、セールストークなどの要素に分け、受注までのプロセスを紐解きながら分類分けをしベースケースを作っていきました。これまではどのメンバーも手探りでやっていた中で「何を話したらいいかわからない」という問題も起きていましたが、商談が可視化されベースケースができたことで、全員共通の話し方の目安となるものができました。結果的に新人のオンボーディング期間が非常に短縮化できています。今まで4~5ヶ月かかっていたところが、ベースケースができたことで不要な属人性を排除できるようになり、2ヶ月程度で一人で結果を出せるようになっています。
インサイドセールスもフィールドセールスも、メンバーからいくつか自分の商談でうまくいってるものと他のメンバーのものを見て良いと思った商談を選んでもらい、新しいメンバーに30本ほど見てもらっています。このオンボーディングや毎週のアンプトーク会を行なっているのもあり、私たちにとってアンプトークはいわゆる「参考書」のような、立ち返る場所になっています。ロープレなどの取り組みもできますが、ビザスクのサービス特性や金額など複雑性の高い要素が絡み合っている部分があると、どうしてもロープレだけでは100%まかないきれない部分がでてくるのが正直なところです。皆が商談をアンプトークから探し、参考にしていくという流れができてよかったと思います。
今までもブラックボックス化された商談を可視化することによってベースケースを作るなど、営業の属人性排除に向き合う取り組みをしてきましたが、今後はさらに営業を”科学”していきたいと思っています。具体的にはトピック分析などを活用しながら成果との相関関係を分析して定量指標を作り、さらに売れる営業組織を作っていきたいと思っています。
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